遺骨からダイヤモンドは本当につくれる?仕組みと、預ける前に確かめたいこと

光を受けて輝くメモリアルダイヤモンドのルース

ご遺骨や髪の毛からダイヤモンドはつくれます。ダイヤモンドは炭素でできた結晶で、ご遺骨や毛髪に含まれる炭素を取り出し、装置の中でダイヤモンドの結晶に育てます。MEMORIA(メモリア)では、毛髪・遺毛やご遺骨からメモリアルダイヤモンドをおつくりしています。

それでも「嘘ではないか」「別の石を渡されるのではないか」と感じる方はいます。その不安は「本当にダイヤモンドなのか」「預けた素材が使われるのか」「ほかの方の素材と混ざらないか」の3つに分けると、確かめ方が見えてきます。

「嘘」「怪しい」と感じるのはなぜ?

できあがった石を手にしても、それが本当にダイヤモンドなのかは、見た目だけでは判断しにくいものです。預けたご遺骨からできたのかどうかも、石をいくら眺めても目では確かめられません。分からないことが2つ重なるため、不安が残りやすいのです。

一般社団法人宝石鑑別団体協議会(AGL)によると、人の手でつくられた合成ダイヤモンドは、化学成分や結晶構造が天然ダイヤモンドと基本的に同じで、光学的・物理的な特性も同一です。見た目では判別できないため、多くの場合は鑑別機関での検査が必要とされています。こうしたダイヤモンドは、宝飾の分野では「ラボグロウンダイヤモンド」とも呼ばれます。

つまり「本物のダイヤモンドか」は、鑑定機関の検査で確かめられます。一方で「預けたご遺骨が使われたか」は、石を調べても分かりません。この2つは分けて確かめる必要があります。

ご遺骨や髪の毛からダイヤモンドができる仕組み

ダイヤモンドは炭素からなる結晶です。ご遺骨や毛髪に含まれる炭素を取り出し、CVD法という方法でダイヤモンドの結晶に育て、カットして仕上げます。MEMORIAの工程は、炭素抽出、CVD成膜、カットの順に進みます。

CVD法は、炭素を含むガスを装置の中で分解し、種になる小さなダイヤモンドの上に炭素を少しずつ積み重ねて結晶を成長させる方法です。ラボでダイヤモンドをつくる方法には、このCVD法のほかにHPHT法(高い温度と圧力をかける方法)があり、どちらも宝飾用のダイヤモンドの製造に使われています。

できあがる石は、キュービックジルコニアやモアサナイトのような模造石ではなく、炭素からなる結晶のダイヤモンドです。MEMORIAのダイヤモンドのことは、MEMORIAダイヤモンドについてのページでも紹介しています。

本当にダイヤモンドかどうかは、鑑定書で確かめられる

できあがった石がダイヤモンドかどうかは、第三者の鑑定機関が検査した鑑定書(グレーディングレポート)で確かめられます。MEMORIAでは、世界最大規模の宝石鑑定機関であるIGI(International Gemological Institute)の鑑定書をオプションでつけられます。

IGIは世界各地にラボを持ち、2005年からラボグロウンダイヤモンドの鑑定を行っています。IGIのラボグロウンダイヤモンド鑑定書には、その石がラボグロウンダイヤモンドであること、形とカットの種類、寸法、カラット、色、クラリティ、カットの各グレードが記載されます。成長方法(CVD法など)や処理の有無がコメント欄に記載される場合もあります。

鑑定書には番号があり、IGIのサイトで記載内容を照合できます。鑑定書で分かることと分からないことは、次のように分かれます。

鑑定書で分かること鑑定書では分からないこと
その石がダイヤモンドであり、ラボで生成されたものであること預けたご遺骨や毛髪の炭素が使われたかどうか
カラット、色、クラリティ、カットなどの品質ほかの方の素材と混ざっていないか
寸法、研磨や対称性、蛍光、レーザー刻印の番号どなたの素材からつくられたか

鑑定書は石の種類と品質を示すもので、預けた素材の由来を証明するものではありません。預けた素材に関わるのは、MEMORIAがIDコードを付けて記録・共有している工程のほうです。鑑定書の料金や記載内容の詳細は、ご相談の際にご案内します。

預けた素材はどう管理される?IDコードと工程の記録

MEMORIAでは、お預かりした毛髪・遺毛やご遺骨にIDコードを付け、炭素抽出から成膜までの工程を記録・共有しながら、ダイヤモンドの生成からカットまで行います。鑑定書が石そのものを調べたものであるのに対し、預けた素材の側に残るのがこの記録です。

記録を共有する時期や方法、お預かりした素材との対応をどこまで確認できるかは、お預けになる前にご相談ください。預けたあとの連絡の取り方も、あわせて聞いておくと進めやすくなります。

量が足りないときは、髪の毛を加えてつくる

毛髪・遺毛の量が足りない場合は、ご家族の髪の毛を加えることでおつくりできます。ご遺骨の場合も、ご本人やほかの方の髪の毛などを加えて、ご希望の大きさでおつくりできます。

足りないときにどう進めるかや、髪の毛などを加えるかどうかは、お預けになる前のご相談の際にお聞きください。

使わなかったご遺骨の扱い

お預かりしたご遺骨のうち、ダイヤモンドに使わなかった分の扱いは、お預けになる前にご相談の場でお聞きください。

預ける前に確かめておきたいこと

次の点を確かめておくと、預けたあとに迷いにくくなります。

  • 運営会社の名前と所在地、連絡先
  • 相談できる場所(都内のショールーム、オンライン)
  • 必要な量と、足りないときの進め方
  • 工程の記録を共有する時期と方法
  • ダイヤモンドをつくる場所と、素材がどこへ運ばれるか
  • 鑑定書をつけるかどうか
  • 完成までの期間の目安
  • 料金に含まれるもの
  • 使わなかったご遺骨の扱い

MEMORIAの場合、ダイヤモンドの生成期間は0.5カラットで約1.5ヶ月〜が目安です。カラット数が大きくなるほど長くなり、ご遺骨や毛髪の状態によっても異なります。ジュエリーに仕立てる場合は、生成期間に加えて、MEMORIAオリジナルデザインのジュエリーで約2ヶ月、オーダーメイドのジュエリーで約2.5ヶ月の製作期間がかかります。

料金例は、毛髪・遺毛からおつくりする0.5カラットのルース(裸石)で550,000円〜(税金・送料込)です。ご遺骨からおつくりする場合も含め、金額はお見積もりで決まります。

含まれるものはメモリアルダイヤモンドの費用の記事に、運営会社と製作の場所はMEMORIAの製作体制の記事にまとめています。

「よくない」と言われることについて

ご遺骨をダイヤモンドにすることを「よくない」と感じる方がいるのは、供養への考え方が宗教や宗派、ご家族によって違うからです。この形は「ダイヤモンド葬」と呼ばれることがありますが、法令にある言葉ではありません。お墓や納骨堂、散骨との違いは、ダイヤモンド葬の記事で紹介しています。

お付き合いのあるお寺(菩提寺)がある場合や、ご親族の考えが気になる場合は、先に相談しておくと進めやすくなります。すでにお墓や納骨堂に納めたご遺骨を使いたいときは、取り出せるかどうかを先に管理者や市区町村に確かめてください。

よくあるご質問

Q. ラボでつくったダイヤモンドは、天然のダイヤモンドと同じものですか?

化学成分や結晶構造は天然ダイヤモンドと基本的に同じで、光学的・物理的な特性も同一と、一般社団法人宝石鑑別団体協議会が説明しています。天然かラボで生成されたものかは見た目では分からず、鑑定機関の検査で識別されます。鑑定書には、ラボグロウンダイヤモンドであることが記載されます。

Q. 鑑定書をつければ、預けたご遺骨が使われた証明になりますか?

いいえ。鑑定書はその石がダイヤモンドであることと品質を示すもので、素材の由来は対象外です。預けた素材については、MEMORIAがIDコードを付けて工程を記録・共有しています。どの記録を、どこまで見られるかは、ご相談の際にお聞きください。

Q. 法律ではどう決まっていますか?

「ダイヤモンド葬」は法令にある言葉ではありません。墓地、埋葬等に関する法律が決めているのは、埋葬や焼骨の埋蔵を墓地で行うことなどです。くわしくはダイヤモンド葬の記事で紹介しています。すでに納骨しているご遺骨を使いたいときは、墓地の管理者や市区町村に確かめてください。

Q. 必要な量はどのくらいですか?

0.5カラットなら、毛髪・遺毛で約5g、ご遺骨で50g〜が目安です。髪の毛の量は髪の毛からつくるダイヤモンドの記事で、犬や猫の場合はペットの遺骨や毛からつくるダイヤモンドの記事で紹介しています。

Q. 実物を見てから決められますか?

はい。都内のショールームでメモリアルダイヤモンドの実物をご覧いただけます。遠方の方は、オンラインでもご相談いただけます。

まずは相談してみたい方へ

できあがるダイヤモンドの実物は、都内のショールームでご覧いただけます。預けた素材の管理や記録の共有については、ご相談の際に直接お聞きください。遠方の方はオンラインでもご相談いただけ、気になることはLINEで先に質問することもできます。

MEMORIA(メモリア)は、ダイヤモンドソリューションズ株式会社(東京都江東区)が運営するメモリアルダイヤモンドのサービスです。会社概要・ショールームのご案内

参考にした情報(2026年10月時点)